浮気男に絡めとられたら(続・恋愛格差)
誠ちゃんが寝静まってから私はそっと携帯の電源を入れた。
優からはメール一件と着信一回だけだった。
だけどそのメールの長いこと長いこと。
相変わらずのストーカーぶりだ。
『俺もゆっくり透子の話を聞く暇がなかったから悪いんだけど、どうしてゆかりさんの子供の世話してる?しかもあんなに懐かれて。先週来れなかったのもその子の世話してたんだろ?
さっきは子供相手に怒ってしまって悪かった。
しょっちゅう透子に会えてるアイツが「結婚するな」なんて言うからついカッとなってしまった。ごめん。
今日は頭を冷やして明日また電話するから。
おやすみ』
よかった。あんまり怒ってない。
このときほどメールが素晴らしいものだと思ったことはない。
あの時言い合ってたら、際限ないとこまで突き進んでしまったかもしれない。
私も頭を整理して明日に備えよう、そう思って誠ちゃんのの隣にごろんと寝転がった。