浮気男に絡めとられたら(続・恋愛格差)
別れの決意
駅まで送ってくれるという木嶋さんの申し出を断り、駅までの道のりを徒歩で歩くとすぐだった。
そこから新幹線で帰路につく。
朝は勢いとはいえ決意をもって乗り込んだ新幹線。
今はすっかり迷子になった心境の私を乗せて真っ直ぐ進む。
今日は日曜。優は連絡くれるんだろうか。
確か今日は打ち合わせがあると言っていた。
真理子さんを含めた会社の人と。
「はぁ……」
木島さんの彼女の事もあり、純粋に自分の心配だけ出来ないし。
モヤモヤする。
明日から仕事が待ってるだけでも、救われる気がする。
「仕事に生きるか」
大して出来もしない仕事に打ち込むなんて、この先ずっと出来るのだろうか。
多分社長は雇ってくれるだろうけど。
そんな事をボンヤリ考えていると、握っていた携帯が振動と共に鳴り響いた。
マナーモードにし忘れたのに気付いて、慌ててタップする。
「は、はいっ」
出来るだけ小さな声で。
『あ、透子?』
右耳から聞こえたのは沈んだ私の気持ちを他所に、あまりにも軽やかな優の声だった。
「あ、あの!いま電車の中なの!後で掛けなおすね。」
そう言うと通話終了ボタンを押した。
そこから新幹線で帰路につく。
朝は勢いとはいえ決意をもって乗り込んだ新幹線。
今はすっかり迷子になった心境の私を乗せて真っ直ぐ進む。
今日は日曜。優は連絡くれるんだろうか。
確か今日は打ち合わせがあると言っていた。
真理子さんを含めた会社の人と。
「はぁ……」
木島さんの彼女の事もあり、純粋に自分の心配だけ出来ないし。
モヤモヤする。
明日から仕事が待ってるだけでも、救われる気がする。
「仕事に生きるか」
大して出来もしない仕事に打ち込むなんて、この先ずっと出来るのだろうか。
多分社長は雇ってくれるだろうけど。
そんな事をボンヤリ考えていると、握っていた携帯が振動と共に鳴り響いた。
マナーモードにし忘れたのに気付いて、慌ててタップする。
「は、はいっ」
出来るだけ小さな声で。
『あ、透子?』
右耳から聞こえたのは沈んだ私の気持ちを他所に、あまりにも軽やかな優の声だった。
「あ、あの!いま電車の中なの!後で掛けなおすね。」
そう言うと通話終了ボタンを押した。