空から雨が降る日。【完】
「晴太…」
「え?」
「あ、…ううんなんでもない」
優子の頭にはてなまーくが浮かぶ。
私は首を横に振って頭の中から晴太を消す。
「よーし!出発だい!」
私と優子は、その合図で玄関を出た。
「ねえどこ行くの?」
歩いて電車に乗る。行き場所は聞いていないし二人でなんて決めてない。
ただ、優子のあとについていってるだけ。
「あ、あった!ここ!ここ!」
そういって優子が指さす先にあったのは、英語?の名前のお店…で。
「なにやさん?」
私が聞くと、はぁとため息をつく。
「まったく!パンケーキやさん!今有名の!」
といって、行こう行こうと手招きをする。
パンケーキ屋さん?有名の?
私は全く理解できず、優子のあとに続いてお店に足を踏み入れた。