空から雨が降る日。【完】



「へぇ…かっこいいねえ」

「うん、カッコいいでしょ」

「モテてた?」

「超モテた」

「やっぱりね~カッコいいもん」

誰かに、空雨のことをカッコいいなんて言うのはじめてだったら少し戸惑ったが、素直に言えた。

恋バナ…なんてしたことなかった。
それも憧れであって、凄く新鮮な感じがした。

じーっと、写真を見つめる優子。

そんな優子に私は、さっきまで考えていたことを、口にした。


それは―


「明日、私晴太と会ってくる」

ずっと考えていた、ことだった。

「え、大丈夫?私も行こうか?」

「ううん、一人でちゃんと、謝ってみる。」

「うん、そっか。頑張れ」

「うん!」

布団に入り、豆電球になった天井を見る。

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