空から雨が降る日。【完】
次に会ったら、何を言われるのかハラハラする。
考えるだけで胃がキリキリして、痛い。気持ち悪い。
だけど逃げれない。
だって仕事上でもこれから先も会う仲かもしれないから。
晴太に聞かれたらちゃんと、答えよう。そして私も聞こう。
晴太と、空雨はどういう関係なのか。
もう空雨のことからは逃げないと決めた。
だって、大丈夫。私には支えてくれる友達がいるから。
「優子、今日はありがとうね」
スースーと寝息をかいている優子に向かって声をかける。
「寝るの、はっや」
さっきまで写真見て、携帯いじって、色んなことをしていたくせに。
ふふふと笑い、かけ布団を顔の所まで持ってくる。
そして私もおやすみと呟いて目を閉じた。
明日訪れる、大きな出来事をまだ知らずに―――――…