空から雨が降る日。【完】



『これからはまた…会える?』

『嫌でも会いにいってやるよ』

『そんなにはいい』

『は!?ひどくね?』

『っふふ!』

笑いあう二人。


きっと晴太がいなかったら、私は今も後悔の渦に飲み込まれたままだった。


「晴太、ありがとね」

「は?なに急に」

「別にー?言いたかっただけ~」

私はそう言うと頼んでくれたからあげを口に含み笑う。


二人で、笑いながらお酒を進める。


そして帰ろうと外に出て歩き出そうとした時、

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