空から雨が降る日。【完】
*~エピローグ~*



当たり前のように来ていた“明日”
それがある日突然、私の前から姿を消した。

ずっと探し続けていた“明日”
あなたに会いたくて謝りたくて伝えたくて―…探し続けた“あの日”の次の日。


それは突然、雨とともにやってきた。


忘れない。
なにがあっても、ずっと永遠に。

あなたと過ごしたあの日々は私にとって、光、だから。


雨は嫌い。
だって私の大切なものを奪うから。
だけど、…好き。
あなたがもう一度私の前に現れてくれたから。


ずっとずっと忘れない。

あなたと私の物語。

大切な、あなたとの物語。


私は今日も空から降る雨を見て、あなたを思い出す。

いつまでも永遠に大切なあなたのことを。


私は前を向いて、今日も一歩ずつ歩き出す。


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