空から雨が降る日。【完】



「あ、おはよー」

「おはよ」

「昨日のあれみたー?」

エレベーターに乗り、3階で降りる。

そこには同期で入った女子たちがたくさん集まっていて私の姿を見て声をかけてくる。



「ねえ雫っ」

鞄を置いてノートパソコンの電源をつけようとした瞬間横から入り込んでくる子に目線を奪われる。


「おはよ、優子」


その子の名前は優子(ユウコ)。

同じ会社の同期で、その中でも一番仲の良い女の子だ。



「今日雨かなあ」

外をみると、雲がかかっていて今にも雨が降り出しそうな天気。

「どうだろうね」

すぐにパソコンに目を移し、返事を返す。

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