空から雨が降る日。【完】
「だーかーら!今日合コン付き合って!」
「やだ」
「もー!そう言わないでさ~」
腕を引っ張りながらおねだりしてくる彼女。
合コン?付き合え?
そんなの、嫌に決まってる。
「雫が恋に興味ないのは知ってるけどさぁ…今日だけ。ね?人数ほんっとに足りないの!」
ね?と両手を合わせ、上目遣いで私を見てくる。
恋に興味ない。
それは確かだ。
18歳の時、あの事が起きてから私は恋をしなくなった。
ううん、違う。
私は恋が、できなくなったんだ―…