親友は地球を救う

美音ちゃんはホレっぽい。
そして
戦隊レンジャーなのに悪い男に惹かれる。

顔が良くてチャラいのが好きだ。

だから可愛い顔していても
いつも恋は実らない。

私としては、美音ちゃんと同じタイプの平和な優しいタイプがお似合いと思うんだけど、美音ちゃんはこれだけは譲れないと言い、制服を着崩してバンドの話をする男子が好きだ。
けれど
超照れ屋な女の子だから、好きなタイプを陰から見るだけで終わってしまう。

「湊(みなと)君と同じクラスだから、リカちゃん聞いてくれたら嬉しい」

湊君というのは私の彼氏である。

申し訳なさそうに言う美音ちゃん。
怪人と戦って疲れてるのに
あんたも大変ね。

「聞くだけ聞いてみるよ」
私がそう返事をすると

「ありがとうリカちゃん!」
嬉しそうな声が耳に届く。

「これでスッキリと寝れる」

いやまだ8時前なんですけど。
もう寝るんかい。

「まだ寝るの早くない?もう少しダラダラ話しようよ」

「私もリカちゃんとお話したいんだけど、今日は疲れたから寝る。また明日ね」

そう言われると何も言えん。

「身体、大事にしてね」

「ありがとう。グルコサミンと黒酢飲んだから大丈夫」

うちのおばあちゃんと同じ物飲んでるし。

美音ちゃんとおやすみなさいをして

私は湊にソッコー電話した。
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