月が綺麗ですね。





✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱




すべて話して瑠璃子が一言。


「へぇ~……面白い」

「いや、全然おもしろくないからね??」

「でも、勝負にしちゃったのは、確実に環那よね?」

「ま、まぁ、そこは否定しません……」


私としたことが、ついつい闘士が燃え上がってしまった。

て、てへっ。


「その…何だっけ?」

「椎名くん」


興味ないこと覚えない癖を治そう瑠璃子さま!!


「そうそう椎名くん、彼はきっとそこで終わらせるつもりだったんでしょうよ」

「終わらせる?」

「だって、普通に考えて、そんな男願い下げじゃない」


酷い言われ様だな椎名くん…


「わざと、嫌われようとしてるってこと?」

「そうでしょ、まぁ、女ってめんどくさいしね。変に未練持たれるのを止めるためじゃない?」


そこで、瑠璃子のスマホが震えた。

どうやら返信が来たらしい。

瑠璃子はあっさり体の向きを変えた。



椎名くんは…いい人、だよね。

変に期待を持たせたりしないってことだし。


……いや、でも私が宣戦布告したとき、かなり黒い微笑みだったような。

いいおもちゃを見つけた、みたいな。



そこで、スマホに没頭していたはずの瑠璃子に呼ばれた。

私が瑠璃子を見ると、瑠璃子も私を真っ直ぐ見ていた。


「環那」

「ん?」

「今のは、私の単なる憶測だからね」

「うん」

「本当に悪いヤツだったら、すぐに辞めなさいね。環那で遊んでいいのは、私だけなんだから」

「うん、わかってるよ。……最後、もっと良い言い方無かったの…?」





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