月が綺麗ですね。
今日の昼休みのこと。
「瑠璃子!私、告白する!」
「へ~……………はぁ??」
リアクションとしては、100点満点。
特に興味のない返事から間を置いて、親友の瑠璃子は、スマホから顔を上げた。
いつも、私のやること成すことに、それほど興味のない私の親友。
でも、今回は、瑠璃子さまの興味を勝ち得たようで、万歳三唱。
「あんた、好きな人なんていたの」
「泣くよ」
「そんなに騒いでた人もいないでしょ」
「前に言ってたよ私……」
「まぁ、がんば」
「相変わらずしょっぱい……」
私の万歳三唱も虚しく、告白する相手をまず覚えていなかった。
塩加減強い………
『がんば』を戴けただけ良いのかも?
どんどんハードルが下がって2年目の関係。
まぁ、こんな風に自分を持ってる瑠璃子が好きなんだけどね。
……いや、ドMじゃないですって。