あしたのうた
あとがき


初めまして、絢瀬桜華と申します。


『あしたのうた』を読んでくださってありがとうございました。


読みにくいこともあると思いますし、誤字脱字等あると思いますが、発見した場合はこっそり教えて下さると幸いです。


少し、このお話について話してみたいと思います。


このお話を思いついたきっかけは、スタ文大賞でした。何かしら書きたいなーと思って、考えていたら茜さす、と紫草の、の二つのうたを思い出しまして。額田王と大海人皇子の生まれ変わりを書こう、と。


ただ本当は単純に生まれ変わるだけで、藤原道雅と当子内親王、高治にしん、聡太郎と文、清吾と晶子は出てくる予定ではありませんでした。勝手に動き始めてこんな感じに。


正直高治としんに関してはきちんと書ききれていないので、それが少し心残りです。


スタ文大賞に出したいと思って書き始めたのが六月頭、実習があったため実質二ヶ月で二十万字書こうとしていたのですが流石に無理でしたね。今回、野いちご大賞に間に合ったのもほとんど奇跡に近いと思っています。絶賛実習期間。


冒頭で二人に語ってもらった、二人の考え。あれが書きたくて書き出したようなところもありますが、皆さんはどう考えますでしょうか。


当たり前なんてない、それでもあしたは来ている。


少しでも渉、そしてほんの少しかもしれませんが紬が変わる様子が分かってくれたら、と思います。二人とも、特に渉はきっと根本的な解決にはなっていないし、この先何度も苦しむことになる。それでも、誰かを信じることを通してあしたを信じていけるようになればいいと、私は願っています。


私自身がどうかと聞かれたら、中々難しいので願うだけになってしまいますが。


この子たちがこの先どうなるか、私には分かりません。幸せな未来が続くかもしれないし、また『いつも』のように、どこかで途切れてしまうかもしれない。信じているからといって、本当にそうなるかは分からない。


それでも、信じないと始まらないのだと、きっと紬は分かっているのでしょう。私に出来るのは恐らく、二人が、そして周りの子たちの幸せなあしたが続くよう、祈ることだけなのかもしれません。


まあうちの子は逞しいので、きっと勝手に幸せになってくれるのではないかと思っています。


長くなりましたが、あとがきまできちんと目を通してくださった皆様、ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。


このお話の裏話等は、ついったの方で多分時々呟いておりますので、興味がある方はそちらにおいでください。


それでは、また何処かでお会いできる時がありますように。


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