コクリバ 【完】
ドーン!という花火の音に、ビクリとするくらい反応したのは、眼を閉じていたからで……

花火の色に染まる大好きな人の顔を眺めていた。

先輩も、左頬で笑いながら、私を見ていた。


時折、風が心地良さを運んでくる。

肌を焼くような暑さの昼間とは違う、
夏の夜 特有の気怠い暑さを纏いながら……

先輩といた夏の夜―――




一番、楽しくて、近くに感じた…

  大事な、先輩との思い出―――
  
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