コクリバ 【完】
数日後、私は夏休みに入ってから何度目かの部活に来ていた。
自分の分は午前中に終わらせて、午後からは市原先輩のモデルの手伝いっていうのがパターンになってた。
この頃になるとシーツの下はキャミソールだけでもなんとも思わなくなっていた。
水着の延長のような気がしてたんだと思う。
キャミソールの紐を肩から外し、シーツだけ纏っているように見える格好もすぐにできる。
そして私のスタンバイが終わると、市原先輩が衝立の陰から出てきてキャンバスの前に座る。そういう流れができていた。
「奈々ちゃん。焼けたね」
市川先輩が絵筆を握ったまま、困ったような顔をしている。
「あっ。すみません。ごめんなさい…どうしよう……」
私の肩には水着の跡がしっかりついてた。
絵的に通用しなくなったんだ。
「なんとか大丈夫。もうほとんど完成してるからね。見たい?」
市原先輩が柔らかく笑って手招きする。
「はい」と立ち上がり、シーツを引きずるようにしながら市川先輩の後ろに立ち、
その絵を見た瞬間、息が止まった。
自分の分は午前中に終わらせて、午後からは市原先輩のモデルの手伝いっていうのがパターンになってた。
この頃になるとシーツの下はキャミソールだけでもなんとも思わなくなっていた。
水着の延長のような気がしてたんだと思う。
キャミソールの紐を肩から外し、シーツだけ纏っているように見える格好もすぐにできる。
そして私のスタンバイが終わると、市原先輩が衝立の陰から出てきてキャンバスの前に座る。そういう流れができていた。
「奈々ちゃん。焼けたね」
市川先輩が絵筆を握ったまま、困ったような顔をしている。
「あっ。すみません。ごめんなさい…どうしよう……」
私の肩には水着の跡がしっかりついてた。
絵的に通用しなくなったんだ。
「なんとか大丈夫。もうほとんど完成してるからね。見たい?」
市原先輩が柔らかく笑って手招きする。
「はい」と立ち上がり、シーツを引きずるようにしながら市川先輩の後ろに立ち、
その絵を見た瞬間、息が止まった。