コクリバ 【完】
「奈々ってば!」
こんな私でも絢香は見捨てずに横にいてくれる。
それだけで泣きそうになる。
「……うん……」
絢香が隣にいてくれて嬉しいはずなのに、そんな小さな返事しか返せない。
全校生徒が噂している状況を、一人違うと言い張っている絢香に感謝しているのに、何も言葉にできない……
「奈々らしくないよ。なんでもっと堂々と否定しないの?
堂々としてればいいじゃん。ただのモデルだったんだからさ」
「……ん……」
絢香の目さえ見ることができなくなってた。
「あー!もうイライラするー。
あんたがそんなんだから、みんな誤解するんでしょ!
きっぱりと言いなよ。違うんだからさ」
「……言っ、た……」
「なに?」
「……言ったよ、違うって……」
「……」
「あんな格好しておいて、ヤってない訳ない。って、言われた」
「……」
「しらじらしい……らしいよ」
「……奈々……」
絢香の声まで低くなる。
彼女まで辛い思いをさせてると思うと、絢香に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
こんな私でも絢香は見捨てずに横にいてくれる。
それだけで泣きそうになる。
「……うん……」
絢香が隣にいてくれて嬉しいはずなのに、そんな小さな返事しか返せない。
全校生徒が噂している状況を、一人違うと言い張っている絢香に感謝しているのに、何も言葉にできない……
「奈々らしくないよ。なんでもっと堂々と否定しないの?
堂々としてればいいじゃん。ただのモデルだったんだからさ」
「……ん……」
絢香の目さえ見ることができなくなってた。
「あー!もうイライラするー。
あんたがそんなんだから、みんな誤解するんでしょ!
きっぱりと言いなよ。違うんだからさ」
「……言っ、た……」
「なに?」
「……言ったよ、違うって……」
「……」
「あんな格好しておいて、ヤってない訳ない。って、言われた」
「……」
「しらじらしい……らしいよ」
「……奈々……」
絢香の声まで低くなる。
彼女まで辛い思いをさせてると思うと、絢香に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。