コクリバ 【完】
「それってさ、どっちかが嘘言ってるってことだよね?
市原先輩が高木先輩に本当のこと言ってないのに、奈々には本当のこと言ったって。それって嘘だよね?なんで?」
「でもさ、絢香。市原先輩から本当のことを聞いた高木先輩が奈々ちゃんには聞いてないって言ってる。ってこともあるでしょ?」
「なんで?」
「それは、わかんないけど……」
二人が悩んでいることは、昨日から私が悩んでいたこと。
やっぱり同じところで行き詰る。
「意味わかんない」
絢香が考えるのを諦めたかのようにベッドに倒れ込み、そのまま天井を見ながらつぶやいた。
「高木先輩が嘘ついてるとしたら、例え奈々が市原先輩とデキてなくても、奈々とは一緒にいたくないってこと?」
ズキン、と胸が軋んだ。
考えたくなんてないけど、そうだとしたら高木先輩は私を嫌ってるってこと。
やっぱりもう望みはないのだろうか
「でもさ、市原先輩が嘘ついてるとしたら?奈々と高木先輩を、別れさせようと思ってる?」
絢香がガバリと起き上がり
「なんでよ」
自分で出した疑問に、自分で答えた。
市原先輩が高木先輩に本当のこと言ってないのに、奈々には本当のこと言ったって。それって嘘だよね?なんで?」
「でもさ、絢香。市原先輩から本当のことを聞いた高木先輩が奈々ちゃんには聞いてないって言ってる。ってこともあるでしょ?」
「なんで?」
「それは、わかんないけど……」
二人が悩んでいることは、昨日から私が悩んでいたこと。
やっぱり同じところで行き詰る。
「意味わかんない」
絢香が考えるのを諦めたかのようにベッドに倒れ込み、そのまま天井を見ながらつぶやいた。
「高木先輩が嘘ついてるとしたら、例え奈々が市原先輩とデキてなくても、奈々とは一緒にいたくないってこと?」
ズキン、と胸が軋んだ。
考えたくなんてないけど、そうだとしたら高木先輩は私を嫌ってるってこと。
やっぱりもう望みはないのだろうか
「でもさ、市原先輩が嘘ついてるとしたら?奈々と高木先輩を、別れさせようと思ってる?」
絢香がガバリと起き上がり
「なんでよ」
自分で出した疑問に、自分で答えた。