コクリバ 【完】
月曜日に学校に行くと、みんなに「バッサリ切ったね」みたいなことを言われて、
その度に照れ笑いで頷いた。
教室には入らず、昇降口で絢香とともちゃんを待っていると……
「奈々……」
「奈々ちゃん……」
二人が私に気付いてその目を左右に揺らすから、
「今まで、ごめんね……」
涙声になった。
「バカ!」
「奈々ちゃん」
「バカ奈々!」
「似合う」
「くそバカ奈々!」
「その髪似合うよ」
「ハナクソ奈々!」
「……バカが消えてんじゃん」
3人とも目が潤んでいた。
その度に照れ笑いで頷いた。
教室には入らず、昇降口で絢香とともちゃんを待っていると……
「奈々……」
「奈々ちゃん……」
二人が私に気付いてその目を左右に揺らすから、
「今まで、ごめんね……」
涙声になった。
「バカ!」
「奈々ちゃん」
「バカ奈々!」
「似合う」
「くそバカ奈々!」
「その髪似合うよ」
「ハナクソ奈々!」
「……バカが消えてんじゃん」
3人とも目が潤んでいた。