コクリバ 【完】
「そろそろ息抜きに行かなきゃね」
「真理子さん、また合コンですか?」
「ふふ。たまには大人と話したくない?」
「はいはい」
「今度は自衛隊だって」
ウフフと微笑む真理子先生の顔を、ハッと見た。
胸がドクンと反応する。
「……どこですか?」
「え?場所?」
「いえ、自衛隊にもいろいろあるじゃないですか。海上とか陸上とか……」
「知らない。何?奈々も行きたいの?」
自衛隊員が何人いるか知らない。
何千人、何万人かもしれない。
そんな数の人がいて、あの人が来る確率なんて、ほぼ無いに等しい。
分かっているのに……
「……まだ、入れますか?」
―――何を期待しているんだろう。
「うん。大人数らいしから、たぶん大丈夫だよ。言っておくね」
「ありがとうございます」
「どうしたの?この前は乗り気じゃ無さそうだったのに……」
真理子先生の追及の目から逃れるように椅子に座り直した。
―――何も期待なんてしていない。
「なんとなくです」
真理子先生の目は見ないで答えた。
「真理子さん、また合コンですか?」
「ふふ。たまには大人と話したくない?」
「はいはい」
「今度は自衛隊だって」
ウフフと微笑む真理子先生の顔を、ハッと見た。
胸がドクンと反応する。
「……どこですか?」
「え?場所?」
「いえ、自衛隊にもいろいろあるじゃないですか。海上とか陸上とか……」
「知らない。何?奈々も行きたいの?」
自衛隊員が何人いるか知らない。
何千人、何万人かもしれない。
そんな数の人がいて、あの人が来る確率なんて、ほぼ無いに等しい。
分かっているのに……
「……まだ、入れますか?」
―――何を期待しているんだろう。
「うん。大人数らいしから、たぶん大丈夫だよ。言っておくね」
「ありがとうございます」
「どうしたの?この前は乗り気じゃ無さそうだったのに……」
真理子先生の追及の目から逃れるように椅子に座り直した。
―――何も期待なんてしていない。
「なんとなくです」
真理子先生の目は見ないで答えた。