コクリバ 【完】
「でしょー。だからしばらく男はいいの!って絢香どうしたの?」
だんだん下を向いて、今では真下の自分の膝を見ている絢香は、どことなく様子がおかしい。
「オサムも浮気したらどうしよう……」
絢香が不安に思ってるのは、本当はこっちなんじゃないかと思った。
好きになり過ぎて捨てられた者の辛さを、間近で良く見ていたから……
「大丈夫だよ。絢香は私とは違うから」
あんな辛い日々は私だけでいいと思う。
「そうだよ、絢香。だって絢香だって浮気してたじゃん」
慰めた直後、ともちゃんの爆弾発言が投下され
「えー?何それ!聞いてないんだけど……」
「もう、奈々うるさい!あれは浮気じゃないよ。オサムとはその時別れてたんだから……とも、余計なこと言わないで!」
「でもオサムッチは知らないんでしょう?」
「知ってる。言った」
「言ったの?言わなくてもいいのに……」
とも先生のレクチャーが始まる。
今ではこうして3人で集まることも少なくなったけど、揃ってしまえば高校時代と何ら変わらない私たち。
だんだん下を向いて、今では真下の自分の膝を見ている絢香は、どことなく様子がおかしい。
「オサムも浮気したらどうしよう……」
絢香が不安に思ってるのは、本当はこっちなんじゃないかと思った。
好きになり過ぎて捨てられた者の辛さを、間近で良く見ていたから……
「大丈夫だよ。絢香は私とは違うから」
あんな辛い日々は私だけでいいと思う。
「そうだよ、絢香。だって絢香だって浮気してたじゃん」
慰めた直後、ともちゃんの爆弾発言が投下され
「えー?何それ!聞いてないんだけど……」
「もう、奈々うるさい!あれは浮気じゃないよ。オサムとはその時別れてたんだから……とも、余計なこと言わないで!」
「でもオサムッチは知らないんでしょう?」
「知ってる。言った」
「言ったの?言わなくてもいいのに……」
とも先生のレクチャーが始まる。
今ではこうして3人で集まることも少なくなったけど、揃ってしまえば高校時代と何ら変わらない私たち。