コクリバ 【完】
後戻り
絢香の披露宴は、お腹が大きくなるのが目立つ前にということで、すぐに行われた。
緊張した友人代表のスピーチでは、ともちゃんと打ち合わせ通りに、絢香に宛てた手紙を二人で朗読した。
手紙を読むだけなのに、私もともちゃんも嬉しくて、カミングアウトして気が楽になったことも手伝って、泣いてしまった。
ともちゃんなんて最後の方は声になってなかった。
ともちゃんがこんなに熱いハートを持っていたことを私は知らなかった。
披露宴の席は、高校の友達が集合していて、そこだけ同窓会の雰囲気。
オサムッチの友達もほとんど知ってるから、当然みんなで2次会に流れた。
そこからはオサムッチも絢香も関係なく、すっかり同窓会で
「吉岡。久しぶり」
カクテルのグラスを持って吉岡の隣りの席に移動すると、吉岡が嬉しそうに自分のビールのグラスを当ててきた。
「緒方も元気そうじゃん」
「うん。オサムッチかっこよかったね」
「絢香も化けてたな」
クスクスと周りの友達も一緒になって笑っていた。
緊張した友人代表のスピーチでは、ともちゃんと打ち合わせ通りに、絢香に宛てた手紙を二人で朗読した。
手紙を読むだけなのに、私もともちゃんも嬉しくて、カミングアウトして気が楽になったことも手伝って、泣いてしまった。
ともちゃんなんて最後の方は声になってなかった。
ともちゃんがこんなに熱いハートを持っていたことを私は知らなかった。
披露宴の席は、高校の友達が集合していて、そこだけ同窓会の雰囲気。
オサムッチの友達もほとんど知ってるから、当然みんなで2次会に流れた。
そこからはオサムッチも絢香も関係なく、すっかり同窓会で
「吉岡。久しぶり」
カクテルのグラスを持って吉岡の隣りの席に移動すると、吉岡が嬉しそうに自分のビールのグラスを当ててきた。
「緒方も元気そうじゃん」
「うん。オサムッチかっこよかったね」
「絢香も化けてたな」
クスクスと周りの友達も一緒になって笑っていた。