コクリバ 【完】
そんな真理子先生を放って、日誌を書き始めていると、
「でも、それでもいい」
真理子先生が突然動き出した。
「……」
「それでも私は行く。下見だったとしてもね」
やけに下見を強調した真理子先生に同情したくなった。
「はいはい」
「でね、奈々先生」
「はい、なんですか?真理子先生」
「お願いなんですが……」
「分かってますよ。当番の日だったんですね?代わりましょうか?」
「ううん」
「ん?当番じゃないんですか?」
「先着8名なの」
「はい」
「今日、戻ってきたらもう参加希望の名簿があったの」
「はい……」
「……だから書いちゃった」
「……」
「……ごめん」
「え?何を書いたんですか?」
「既に友紀奈先生の名前が書いてあったの。でもね、めぐみ先生は行かないって言うし、新人ちゃんと行ってもねー。連携プレーがまだイマイチねー。だからね……」
「はぁ?」
可愛く「えヘヘ」と笑う真理子先生を睨むけど
「お盆明けの週末だからよろしくね」
立ち上がりかけた真理子先生の腕を掴む。
「言い逃げですか?」
「逃げてません」
「よろしくってなんですか?」
「言葉の通りです」
「真理子先生!」
「はい!」
「自分の名前書いたんですよね?」
「もちろん。私が行かなくてどおすんのよ」
「他の人の名前を勝手に書いてないですよね?」
「書いてないです!奈々先生以外のは……」
「真理子先生!」
「そんなに叫ばなくても聞こえてるって」
逆ギレ気味の真理子先生に詰め寄った。
「私の名前も書いたんですか?」
「……ダメだった?」
「ダメですよ。なんで勝手に……」
「ずっと悪いって思ってたの!」
「……」
真理子先生が突然シリアスモードで話始めたから、何も言えなくなる。
「でも、それでもいい」
真理子先生が突然動き出した。
「……」
「それでも私は行く。下見だったとしてもね」
やけに下見を強調した真理子先生に同情したくなった。
「はいはい」
「でね、奈々先生」
「はい、なんですか?真理子先生」
「お願いなんですが……」
「分かってますよ。当番の日だったんですね?代わりましょうか?」
「ううん」
「ん?当番じゃないんですか?」
「先着8名なの」
「はい」
「今日、戻ってきたらもう参加希望の名簿があったの」
「はい……」
「……だから書いちゃった」
「……」
「……ごめん」
「え?何を書いたんですか?」
「既に友紀奈先生の名前が書いてあったの。でもね、めぐみ先生は行かないって言うし、新人ちゃんと行ってもねー。連携プレーがまだイマイチねー。だからね……」
「はぁ?」
可愛く「えヘヘ」と笑う真理子先生を睨むけど
「お盆明けの週末だからよろしくね」
立ち上がりかけた真理子先生の腕を掴む。
「言い逃げですか?」
「逃げてません」
「よろしくってなんですか?」
「言葉の通りです」
「真理子先生!」
「はい!」
「自分の名前書いたんですよね?」
「もちろん。私が行かなくてどおすんのよ」
「他の人の名前を勝手に書いてないですよね?」
「書いてないです!奈々先生以外のは……」
「真理子先生!」
「そんなに叫ばなくても聞こえてるって」
逆ギレ気味の真理子先生に詰め寄った。
「私の名前も書いたんですか?」
「……ダメだった?」
「ダメですよ。なんで勝手に……」
「ずっと悪いって思ってたの!」
「……」
真理子先生が突然シリアスモードで話始めたから、何も言えなくなる。