コクリバ 【完】
「じゃ、奈々先生にもお願いしておけ。奈々先生が危ないと言ったら行けないぞ」
突然振られたせいで一瞬固まった。
「ななせんせい。おねがい」
「ななせんせい。おやくそく、まもるから」
「せんせい」
洋祐先生を囲んでいた子供たちが一斉に私の方へ向く。
全員の目が、キラキラしている。
まるで今からキャンプに行っていい?って聞いてるかのように……
「どーしよっかなー」
「えー、せんせい。いいでしょー」
「おねがい」
「じゃねー。今からお外に行くから、元気に遊べる子たちは連れて行こう!ちゃんとお帽子かぶってね。よーい、ドン!」
途中からソワソワしだした子供たちが一斉に外に向かって走り出した。
帽子を忘れている子には、他の子が持っていってあげている。
本当に良い子たちだと自然に顔がほころぶ。
「ヒマワリ組はいつも元気ですね」
男の人の声にはやっぱりまだ慣れない。
「洋祐先生、あんなこと言っていいんですか?子供たち、本気にしてますよ」
「私は本気ですよ。奈々先生、このプリントもお願いします」
渡されたプリントの束には、『サマーキャンプ実施に関するアンケート』という題名が振ってあった。
突然振られたせいで一瞬固まった。
「ななせんせい。おねがい」
「ななせんせい。おやくそく、まもるから」
「せんせい」
洋祐先生を囲んでいた子供たちが一斉に私の方へ向く。
全員の目が、キラキラしている。
まるで今からキャンプに行っていい?って聞いてるかのように……
「どーしよっかなー」
「えー、せんせい。いいでしょー」
「おねがい」
「じゃねー。今からお外に行くから、元気に遊べる子たちは連れて行こう!ちゃんとお帽子かぶってね。よーい、ドン!」
途中からソワソワしだした子供たちが一斉に外に向かって走り出した。
帽子を忘れている子には、他の子が持っていってあげている。
本当に良い子たちだと自然に顔がほころぶ。
「ヒマワリ組はいつも元気ですね」
男の人の声にはやっぱりまだ慣れない。
「洋祐先生、あんなこと言っていいんですか?子供たち、本気にしてますよ」
「私は本気ですよ。奈々先生、このプリントもお願いします」
渡されたプリントの束には、『サマーキャンプ実施に関するアンケート』という題名が振ってあった。