コクリバ 【完】
「私じゃないと思います」
「そう?じゃさ、2月くらい前に、あいつに何か変なこと言われなかった?」
「……」
「君を傷つけるようなこと…」
「なん、で、それを……」
知ってるんですか?までは言わせてもらえなかった。
「やっぱりそうか。…あいつ気にしてたよ。余計なこと言ってしまったって……」
洋祐先生が気にしてた?
嘘だ。全くそんな感じしなかった。
「洋祐は不器用なんだよ。一見器用そうに見えるけどな」
谷さんが集めた枝をポキポキ折りながら、ビニール袋に投げ入れている。
「不器用そうには見えません」
「だよな」
あはは……と谷さんは声を出して笑った。
「あいつがなんでキャンプやるって言いだしたか分かるか?」
「え?それは下見じゃないんですか?」
「下見なんて日帰りでできるだろ」
「そうですよね。なぜですか?」
「奈々さんと仲直りしたいからだよ」
思いっきり「はぁ?」と首を傾けて言ってしまった。
理由になってない気がする。
「そう?じゃさ、2月くらい前に、あいつに何か変なこと言われなかった?」
「……」
「君を傷つけるようなこと…」
「なん、で、それを……」
知ってるんですか?までは言わせてもらえなかった。
「やっぱりそうか。…あいつ気にしてたよ。余計なこと言ってしまったって……」
洋祐先生が気にしてた?
嘘だ。全くそんな感じしなかった。
「洋祐は不器用なんだよ。一見器用そうに見えるけどな」
谷さんが集めた枝をポキポキ折りながら、ビニール袋に投げ入れている。
「不器用そうには見えません」
「だよな」
あはは……と谷さんは声を出して笑った。
「あいつがなんでキャンプやるって言いだしたか分かるか?」
「え?それは下見じゃないんですか?」
「下見なんて日帰りでできるだろ」
「そうですよね。なぜですか?」
「奈々さんと仲直りしたいからだよ」
思いっきり「はぁ?」と首を傾けて言ってしまった。
理由になってない気がする。