コクリバ 【完】
さっきまで高木先輩が立っていた場所には、何もなかった。
街灯がそこまで届かないのか、光さえない暗い空間。
先輩はいない―――
そう認識した途端、涙がツーと流れた。
まるで今日の事は白昼夢だったかのように、さっきまで先輩に会っていたことが信じられない。
だけど、こっちが日常。
もうあの人はいない。
もう会うこともない。
身体中が痛くて壊れそうだ。
街灯がそこまで届かないのか、光さえない暗い空間。
先輩はいない―――
そう認識した途端、涙がツーと流れた。
まるで今日の事は白昼夢だったかのように、さっきまで先輩に会っていたことが信じられない。
だけど、こっちが日常。
もうあの人はいない。
もう会うこともない。
身体中が痛くて壊れそうだ。