コクリバ 【完】
春休みは、来年度の準備で慌ただしかった。
そんな時…
「千春先生がインフルエンザにかかったから、しばらくお休みされます」
一般公開が行われる週の初め、友紀奈先生がそのこととマスク着用の徹底を、と朝礼で話し出した。
水曜日に私は千春先生と隣の市まで研修に行く予定だったのに…洋祐先生も入れての3人で……
朝礼が終わってしばらくしてから、さりげなく友紀奈先生に告げた。
「水曜日の研修ですが、千春先生がお休みなら、私と洋祐先生の二人だけで行くことになってしまいます」
困ったような顔で言うと、友紀奈先生の眉がぴくりと上がった。
「そうだったの?じゃ、誰かもう一人他の人探すから」
「すみません。ありがとうございます」
殊勝な顔でお礼を言うと、友紀奈先生が優しく微笑んでくれた。
敵対する理由なんかなかったのに、友紀奈先生には悪いことをした。
洋祐先生にも、思わせぶりな態度をとってしまったと今なら思う。
申し訳なかった。
そう反省して、これからは謙虚に生きていこう…
なんて、思っていた矢先……
そんな時…
「千春先生がインフルエンザにかかったから、しばらくお休みされます」
一般公開が行われる週の初め、友紀奈先生がそのこととマスク着用の徹底を、と朝礼で話し出した。
水曜日に私は千春先生と隣の市まで研修に行く予定だったのに…洋祐先生も入れての3人で……
朝礼が終わってしばらくしてから、さりげなく友紀奈先生に告げた。
「水曜日の研修ですが、千春先生がお休みなら、私と洋祐先生の二人だけで行くことになってしまいます」
困ったような顔で言うと、友紀奈先生の眉がぴくりと上がった。
「そうだったの?じゃ、誰かもう一人他の人探すから」
「すみません。ありがとうございます」
殊勝な顔でお礼を言うと、友紀奈先生が優しく微笑んでくれた。
敵対する理由なんかなかったのに、友紀奈先生には悪いことをした。
洋祐先生にも、思わせぶりな態度をとってしまったと今なら思う。
申し訳なかった。
そう反省して、これからは謙虚に生きていこう…
なんて、思っていた矢先……