コクリバ 【完】
「私も……私が好きなのは過去の高木先輩で、何年も経つうちに頭の中で理想の人になってて、今の先輩とのギャップに戸惑ってました」
「はぁ?マジで?」
「はい。だから、今日は来て良かったです。新しい高木誠也をいっぱい見られました」
「驚いたろ?」
「自衛隊のことですか?」
「あぁ」
「そうですね。知らないことばかりでした。自衛隊のことも、先輩が苦しんでたことも……」
「……」
「先輩、何も教えてくれないから……私、もっと、高木誠也を知りたい」
「奈々……」
「制服姿、カッコよかったですよ」
高木先輩が耳たぶをを引っ張っている。
その姿が可愛くて、口元が緩んだ。
「おまえさ。でも、あの男となんかあんだろ?」
「誰ですか?」
「副園長とかいうやつ」
「……何もないですよ」
「そういうのは人の目を見て答えろ」
意を決して、至近距離でその目を見てやった。
まるでキスでもしそうな距離で……
「分かったって、もう離れろ」
押し返された。
「はぁ?マジで?」
「はい。だから、今日は来て良かったです。新しい高木誠也をいっぱい見られました」
「驚いたろ?」
「自衛隊のことですか?」
「あぁ」
「そうですね。知らないことばかりでした。自衛隊のことも、先輩が苦しんでたことも……」
「……」
「先輩、何も教えてくれないから……私、もっと、高木誠也を知りたい」
「奈々……」
「制服姿、カッコよかったですよ」
高木先輩が耳たぶをを引っ張っている。
その姿が可愛くて、口元が緩んだ。
「おまえさ。でも、あの男となんかあんだろ?」
「誰ですか?」
「副園長とかいうやつ」
「……何もないですよ」
「そういうのは人の目を見て答えろ」
意を決して、至近距離でその目を見てやった。
まるでキスでもしそうな距離で……
「分かったって、もう離れろ」
押し返された。