コクリバ 【完】
シティホテル511号室は、エキストラベッドが入れられたツインの部屋。
ということは公平にじゃんけんでベッド決め。
絢香が負けてエキストラベッドになったけど「負けちゃった~」って嬉しそうにベッドにダイブした。
何を…って言うか、誰のことを考えてるか丸分かり。
目が合うとともちゃんと笑ってしまった。
「来ないかもよ~」
なんだかいじめたくなる。
「誰が?」
絢香が枕に顔を押し付けて答えるけど、その声は笑っていた。
「さぁ、誰だろうね」
ともちゃんも、絢香をいじめたい気分らしい。
だけど、絢香がガバっと起き上がって、
「とも。菊池さん来たらどうする?」
話は突然変わる。
「え?どうするって……」
「うん。ともちゃん。菊池義人、絶対来るよ」
あの態度を見てたらそう思う、って言うか期待しちゃう。
「奈々ちゃんこそ、どうするの?」
「そうだよ奈々。高木先輩が聞いてきたのはあんたのことでしょ?」
なのに、矛先は私に向かってしまった。
ということは公平にじゃんけんでベッド決め。
絢香が負けてエキストラベッドになったけど「負けちゃった~」って嬉しそうにベッドにダイブした。
何を…って言うか、誰のことを考えてるか丸分かり。
目が合うとともちゃんと笑ってしまった。
「来ないかもよ~」
なんだかいじめたくなる。
「誰が?」
絢香が枕に顔を押し付けて答えるけど、その声は笑っていた。
「さぁ、誰だろうね」
ともちゃんも、絢香をいじめたい気分らしい。
だけど、絢香がガバっと起き上がって、
「とも。菊池さん来たらどうする?」
話は突然変わる。
「え?どうするって……」
「うん。ともちゃん。菊池義人、絶対来るよ」
あの態度を見てたらそう思う、って言うか期待しちゃう。
「奈々ちゃんこそ、どうするの?」
「そうだよ奈々。高木先輩が聞いてきたのはあんたのことでしょ?」
なのに、矛先は私に向かってしまった。