君の心は俺のもの
気がつけば
「瀬里、お願いね」
「でも・・・・・私」
「お願いよ、彼にお弁当あげたいの、お願いね」てわがままにもほどがあるけどまた作っていた
兄がまたかと言っていた
「可憐とは手を切れ」ていつも口をすっぱく言っていた
兄の友達の光すら
「訳のわからないやつにつくるなら、俺に作れよ」と
「光さんも忙しいのに、毎日飽きずにくるんですか?」
この人って本当、ご立派なお宅に住んでるの?
まちがってない?
私の料理目当てに?
うそでしょ?
< 1 / 64 >