君の心は俺のもの


光さんに会わせようとしたけどジョンが隠れて出てこない
ポテならとポテを探したけど



「他の男性が来たからどこかに行っちゃった」と真顔で言われた


「いや会うまで帰らないから」と

仕方ない餌で釣るかと
缶詰の蓋を【ぱちん】と開いたら食いしん坊のポテが突進してきた


「ポテ、ジョンを連れて来ないとあげないよ」と言ったら


「にゃ~んにゃ~ん(ジョンしゃん)」て鳴いたら出てきたけど



「人間じゃあないのか?ジョンとやらは」
私いつ人って言った?
なんにも言ってないはず


「ジョン、この間の匂い主」と猫に向かって釈明していた
ジョンが俺を見て憎たらしい鳴き声を発した
「にゃ?にゃ~ん(お前か瀬里を泣かしたやつは)」と意地悪そうな目付きで睨まれた


「ジョンを捨てろまで言ったんだよ」

「にゃ~ん?(にゃに?)」
許さんとばかりに引っ掻きまわした


「瀬里、気持ちわかった、そんなにも俺が嫌いだったんだ、すまん」と出ていった



何この一方的な・・・・

「ん?君たちに罪はないよ、こんなにも可愛いんだから」
君たちを可愛がってくれる彼早く見つけるねとジョンに顔埋めた


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