好きな人の弟を、利用した
「たた、佑くん!あの、あのね……!?」

言うぞっ!

「……ピクニック……」

「……へ、えっ?」

佑くんの突然の発言に、全身の力が抜けた。

「ピ、ピクニック……?」

「……はい。今度、のお休み……天気が良かっ…たら……ピクニックに、行きましょう……」

「え…いや、あの……」

「……お弁当……」

「へ?」

「……楽しみに…してます……」

口の端を上げて、佑くんが微笑んだ。

お、お弁当!?

私に作れってか!?

それ以前に、私行くって言ってないし!
< 122 / 334 >

この作品をシェア

pagetop