好きな人の弟を、利用した
「……夏夜さん」

ぬっ……と現れた人影に、

「キャァァァァッ!」

と声を上げて頭を抱えた。

「わ、私を呪っても良いことなんてないよ!?他所行ってーーーっ!」

と、叫ぶ。


……………………………………。


シーン……と静まり返るオフィス内。

「……ぷっ!あははは!」

急に笑い声が聞こえて、私はそろーっと目を開けた。
< 16 / 334 >

この作品をシェア

pagetop