好きな人の弟を、利用した
見ると、丁度バスが来ていて、乗客が乗り降りしている所だった。

「夏夜ちゃん!走れ!」

「は、はいっ!」

私達は急いで駆け出し、並んでいる乗客の一番後ろに着いた。

「セーフだったわね……」

「はい……」

二人で息を切らす。

なんかこんな事、前にもあったな。

今度は私が思い出し笑いをすると、ハナちゃんさんに「なぁに?」と問い掛けられた。
< 176 / 334 >

この作品をシェア

pagetop