好きな人の弟を、利用した
6
ピクニックです
━━ピクニック当日。
休日の駅の喧騒の中に、私は一人、佇んでいた。
待ち合わせは、この前のデートの時と同じ時間、同じ場所。
休日だから、やっぱり駅は混んでいる。
今日は天気も良いし暖かいし紅葉はキレイに色付いているし、行楽日和だから仕方ない。
辺りをキョロキョロ見回すけど、佑くんが来る気配はまだしない。
なんとなしに、行き交う人達をボーッと眺める。
嬉しそうに親の後を付いて行く子供達。
手を繋いで笑い合いながら歩いている恋人同士。
孫に手を引っ張られ、困りながらも微笑んでいるおばあちゃん。
「みんな楽しそうだなぁ……」
それに引き換え、私のテンションと来たら……。
多分、こんな気分でここにいるのは私くらいだろう。
休日の駅の喧騒の中に、私は一人、佇んでいた。
待ち合わせは、この前のデートの時と同じ時間、同じ場所。
休日だから、やっぱり駅は混んでいる。
今日は天気も良いし暖かいし紅葉はキレイに色付いているし、行楽日和だから仕方ない。
辺りをキョロキョロ見回すけど、佑くんが来る気配はまだしない。
なんとなしに、行き交う人達をボーッと眺める。
嬉しそうに親の後を付いて行く子供達。
手を繋いで笑い合いながら歩いている恋人同士。
孫に手を引っ張られ、困りながらも微笑んでいるおばあちゃん。
「みんな楽しそうだなぁ……」
それに引き換え、私のテンションと来たら……。
多分、こんな気分でここにいるのは私くらいだろう。