好きな人の弟を、利用した
しばらく、二人とも無言で食べ進める。

バラを眺めたり、通り過ぎる人達を目で追ったり。

普段、友達と出掛けた時なんかは無理にでも会話を探すんだけど、佑くんはそんな事をしなくても平気だった。

(なんでだろ……。こう言う時間が心地好くも感じるんだよね……)

そんな事を思いながら、お弁当タイムを終えた。
< 198 / 334 >

この作品をシェア

pagetop