好きな人の弟を、利用した
無心で鍵を明け、部屋へと入り、グルリと中を見渡す。

こう言うホテルって初めて入ったけど、結構キレイな普通のホテルみたいな感じだった。

佑くんを見ると、まだ目を白黒させている。

そんな佑くんの腕を掴んで、ベッドへ引っ張って行く。

「あ、あのっ!夏夜さんっ!」

「なに?」

「ああ……あのっ……そのっ……ここ、こう言う事はっ……まだっ……」

「なんで?私達、付き合ってるんだから良いじゃん」

「ででで、でもっ……んぅっ!」

グダグダうるさいから強引にキスをして、口を塞いでやった。
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