好きな人の弟を、利用した
「……ん?」
ミルクティーを飲む手が止まる。
ガッカリ……?
私今、ガッカリした……?
「え……?」
佑くんじゃなくて、昴だった事にガッカリした?
「………………あれ?」
ガバッ!と立ち上がり、心臓を抑える。
確かに、凄く残念な気持ちでいっぱいだ。
で、昴を見ても、今押さえている心臓は何の反応も示さない。
「ウソでしょ……?」
私は信じられなくて、その場に呆然と立ち尽くした。