好きな人の弟を、利用した
仕事も全然手につかないし、食欲も落ちるし、思春期かよって突っ込みを入れた位だ。


『ヤバッ、もうすぐ朝礼が始まるよ』

『あ、本当だ、行こ行こっ!』


と話し声が聞こえて、時計を見る。

あと十分程で朝礼が始まる時間だった。

「私も急がないと……」

この場所にはもう私しかいない。

そう思っても全然気乗りしないから、ノロノロと制服に着替えて、オフィスへ向かう。
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