好きな人の弟を、利用した
まだ始まるまでに時間があるのに、もうみんな整列していた。
ヤバッ……と、静かに最後列に並ぶ。
チャイムが鳴り、前に立っていた部長が、コホンと一つ咳払いをした。
「え~、皆さん、おはようございます」
みんなも私もそれに習って、おはようございます、と挨拶をする。
「今日はまず、業績発表の前に、今日から我が部署に移動して来た仲間を紹介する。……前に出て来なさい」
部長が手招きをすると、長身の男性が部長の隣に並んだ。
(こんな時期に移動?どんな……)
短く切り揃えられた髪から覗く、爽やかな笑顔。
紺のスーツをビシッ!と着こなしているその人を見て、私は息が止まった。
『え……アレって……』
『マジ?』
『なんで?なんで?』
『てか、どっち??』
周りの人達も、ザワザワとどよめく。
(どっちって、あれは……!)
ヤバッ……と、静かに最後列に並ぶ。
チャイムが鳴り、前に立っていた部長が、コホンと一つ咳払いをした。
「え~、皆さん、おはようございます」
みんなも私もそれに習って、おはようございます、と挨拶をする。
「今日はまず、業績発表の前に、今日から我が部署に移動して来た仲間を紹介する。……前に出て来なさい」
部長が手招きをすると、長身の男性が部長の隣に並んだ。
(こんな時期に移動?どんな……)
短く切り揃えられた髪から覗く、爽やかな笑顔。
紺のスーツをビシッ!と着こなしているその人を見て、私は息が止まった。
『え……アレって……』
『マジ?』
『なんで?なんで?』
『てか、どっち??』
周りの人達も、ザワザワとどよめく。
(どっちって、あれは……!)