好きな人の弟を、利用した
逃げたあと
マフラーに顔を埋め、一人、トボトボと歩く。
クリスマス仕様にライトアップされている街中は、カップルばかり。
一人で歩いている私は、逆に浮いている様に思えた。
あの場から逃げた私を、みんなは、佑くんは、どう思っただろう。
『やっぱり噂は本当だった』と、思っているに違いない。
一人残っている佑くんが質問攻めにあってなければ良いけど……。
そんな事を考えながら歩いていると、不意に目の前が一際明るくなる。
顔を上げると、そこには佑くんと一緒に見た、あの大きなクリスマスツリー。
螺旋状に巻かれた大量のライトが、ピカピカとここら一帯を明るく照らしている。
所々に小さな星のオーナメントが吊るされていて、その星達がライトに反射されて、キラキラ光ってキレイだ。
天辺を見上げると、その中でも一際大きく、光輝く星。
『私が主役よ』と言わんばかりに、堂々と輝き放っている。
クリスマス仕様にライトアップされている街中は、カップルばかり。
一人で歩いている私は、逆に浮いている様に思えた。
あの場から逃げた私を、みんなは、佑くんは、どう思っただろう。
『やっぱり噂は本当だった』と、思っているに違いない。
一人残っている佑くんが質問攻めにあってなければ良いけど……。
そんな事を考えながら歩いていると、不意に目の前が一際明るくなる。
顔を上げると、そこには佑くんと一緒に見た、あの大きなクリスマスツリー。
螺旋状に巻かれた大量のライトが、ピカピカとここら一帯を明るく照らしている。
所々に小さな星のオーナメントが吊るされていて、その星達がライトに反射されて、キラキラ光ってキレイだ。
天辺を見上げると、その中でも一際大きく、光輝く星。
『私が主役よ』と言わんばかりに、堂々と輝き放っている。