好きな人の弟を、利用した
みんなは不完全燃焼
次の日は大変だった。
あのままお開きになってしまって、完璧に不完全燃焼だったみんなからの、質問攻め。
全部に答えていたらキリがないから、ゆる~くかわしていると、女性陣は食い下がって来て、私は頭を抱えた。
佑くんに助けを求めようとしても、ニコニコ見てるだけだし……。
あーっ!もうっ!と、半ばヤケクソで、
『ラブラブですからご心配なくっ!!』
と叫んでやったらようやく諦めがついたのか、各自仕事に戻って行った。
改めて佑くんを見ると、目をキラキラさせて満面の笑みを浮かべていたよ……。