好きな人の弟を、利用した
いつだったか、杉崎 佑が落とした書類を拾ってあげた事がある。
興味ないヤツでも、一応笑って『どうぞ♡』と声をかけたら、
『ありがとう……ございます……』
と、顔色一つ変えずに、こっちの顔なんて見ないで、ボソッと呟いて行ってしまった。
大概の男は、それだけで顔を真っ赤にしてあたふたするって言うのに……予想していたのと違った反応をしたから、少し気になる存在になった。
それから、事ある毎に佑くんの事を考える様になった。
正直、こんな気持ちになるのは初めてで、どうすれば良いのか分からない毎日を過ごしている。
興味ないヤツでも、一応笑って『どうぞ♡』と声をかけたら、
『ありがとう……ございます……』
と、顔色一つ変えずに、こっちの顔なんて見ないで、ボソッと呟いて行ってしまった。
大概の男は、それだけで顔を真っ赤にしてあたふたするって言うのに……予想していたのと違った反応をしたから、少し気になる存在になった。
それから、事ある毎に佑くんの事を考える様になった。
正直、こんな気持ちになるのは初めてで、どうすれば良いのか分からない毎日を過ごしている。