好きな人の弟を、利用した
さっきの力強い腕と、私を抱き留めた熱い胸板。

見た目からは全く想像も付かない。

外見はナヨナヨしてそうなのに、触ってみたら結構筋肉質だった。

多分、良い感じに均整の取れた身体をしていると思う。

あの胸に抱かれたら……。

想像して、ボンッ!と顔から火が出た。

(夢の国で、何を考えているんだ私はっ!!)

そもそも、そんな事にはならないのに。

(ホント……どうしようもない……)

そうだ。

意外に楽しくて、忘れる所だった。
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