転職したら双子のイケメンがついてきた


「えっ!?仕事、辞めちゃうんすか!?何で!?」


「私のことはいいから」


「よくないっす!!そんな綺麗な真来さん、そうそう見れないっすもん!!」


「あ、ありがとう……」


自分で買ったわけでも選んだわけでもないけど。
素直に嬉しい。


「そういえば、真島くんお仕事は??何であそこにいたの??」


そうだ。肝心なことを忘れるところだ。


「あっ、俺は……内緒です」


「ずるい。っていうか、よからぬこと企んでたでしょう」


「……ボスに、借金があるんす。元カノに貢いじゃって逃げられて。肩代わりしてもらって。だから協力しなきゃいけないんす」


それで犯罪に手を染めようとしたのか。止めるべき立場でありながら。


「だからって、犯罪犯しちゃダメでしょう!?助けてもらったからって!!」


「でも、拐ったの、真来さんでよかったっす。止めとけってことだったんすかね」



< 103 / 383 >

この作品をシェア

pagetop