転職したら双子のイケメンがついてきた

「というのは冗談ですが」


「冗談なんですか!?」


肩を落とす2人。


確かに一理あると思うけど。


今の茉里では女の私でも引く。
沙紀はよく付き合ってくれてると思う。茉里にとっては当たり前のことかも知れないけど。


必死すぎて、行かないけど合コンには誘いたくない。
自分まで嫌がられそうだ。


「では、本題です。どうやって懲らしめましょう??その新郎新婦とやらを」


ニヤリと微笑む。
やっぱり悪魔だ。


「じゃあっ!!式までにいい人が見つからなかったら、彼をお借りして同伴してもいいですか??」


そもそも呼ばれてもいないのに、同席するのは無理だろう。


「見せるだけでいいんです!!どうしても新しい彼氏をあの2人に!!せめてそれくらいしないと、気持ちが収まりません!!」


こじらせるタイプだった。


「……まあ、策は練っておきましょう」


そして贈る花束を選んで帰った。


「真言さんって、手相も見れるんですか??」


「そんなわけないでしょう」


「え"っ!?」


「でも、結婚線くらい誰でもわかります」


半分出任せか。
それにしても説得力あったな。


「かなり薄かったんですけどね、本当は」


こっそりと耳打ちする。



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