転職したら双子のイケメンがついてきた

「近くで救急車の音がして、家からも連絡があって来てみりゃあよ。まぁたイケメンに口説かれてんのか」


仏頂面で腕組みして入り口に立っていた。


「お、お仕事です!!」


「真言があんなことになってんのにか??どうせ仕事もまた[辞めたい病]でてたんだろうが」


うっ、となる。
バレていた。


「ひ、引き受けますよもちろん!!お仕事ですから!!」


やたらにお仕事を強調してしまっていた。


「その仕事、よろず屋としてじゃなくても出来るよな??じゃあ、その名前で仕事すんの、やめてくんねえか」


「………??それはどういう??」


「クビだ、ってんだよ。花屋もな」


「………っ!?どうして!?」


慌てて弁護に入る弥刀さん。


「それはあんまりです!!じゃあ依頼はできません!!」


その言葉を聞く耳はなかった。


「辞めてえんだろ??好きにしろってことだ」


突然の言葉と展開に、頭が真っ白になった。



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