転職したら双子のイケメンがついてきた
だからといって、この状況は、なんだ。
「こんなところですみません。結婚前提に、お付き合いしていただけないでしょうか」
え"え"え"え"え"!!??
あんぐりと口を開いて固まる。
いや待て私。
っていうか、こんなにわかりやすくはっきりと、プロポーズってされるものなの??
壬言さんにすら、言いたいことはわかるだろ、的な言い方しかされていない。(あくまで個人の感想であり、個人差はあります)
ましてやほぼ知らない相手に改めて言われると、ドキドキしてきた。
「その話、ちょいと待ってもらおうか」
なんだこの時代劇ちっくな。
振り向くと壬言さんがいた。
「えっ!?なんでここがわかったんですか!?」
そういえば、真言さんが入院してる別館だった。
「油断も隙もねえ。ほっといたらどこ行くか分かったもんじゃねえ」
「かっ、関係ないじゃないですか!?クビって言いましたよね!?勝手にしろって…」
まただ。
何かおかしい。
何がおかしい??
「そんなこと言った覚えはねえ」
「な!?あなたこの前言ったじゃないですか!?彼女にクビだって」
弥刀さんも思わぬ邪魔が入って焦ったのか、口を挟む。