転職したら双子のイケメンがついてきた


「真来、来てませんか!?」


夜。
閉店する頃、仕事が終わって花屋に飛び込んだ沙紀。


「今日は食事の約束してたんですけど、夕方になっても連絡つかなくて。イエ電にも出なくて」


「帰ってないんですか??」


「一応うちにも帰ってみたんですけど、やっぱりいなくて」


「あいつ、どこ行ったんだ!?」


戸惑う2人。


「っていうか!!休めとかメールしましたよね!?他にもいろいろ!!真来、泣いてましたよ!?それでわざわざデートキャンセルして約束したのに!!何かあったら貴方たちのせいですからね!?」


思い出して捲し立てられ怯む真言と壬言。


「いやそれは」


「言い訳は結構です!!とにかく思い当たること、何かないんですか!?」


本気で怒った沙紀は強かった。


「……なくはないですが、一応、水嶌に連絡しておきますか」


捜査課の刑事だ。


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