転職したら双子のイケメンがついてきた
連絡を受けて、飛んできた弥刀さんが、ストレッチャーで運ばれる小さな体にすがり付く。
「柚希!?柚希!!」
「すみません!!げほっ、こんなことになって、巻き込んでしまってげほっ」
必死で頭を下げた。
今はそれしかできない。
「大丈夫ですよ、きっと」
「……はい」
項垂れる弥刀さん。
私は気管支炎で、うがい薬と飲み薬を処方された。
真言さんと壬言さんは別室で傷の手当てを受けていた。
「……怪しいですね、あの男」
「ああ、……いてて、気を付けた方がいいだろうな」
「ジッとして!!動かないでください!!」
看護士に叱られて小さくなるふたり。
「……すみません、いってえ!!」
腕にもいつの間にか切り傷が出来ていて、意識し出すとじんじんする。
「えー、それでは、状況を詳しくお願いできますか??話しにくいと思いますが」
治療室のひとつを借りて、緋居が真来に。