転職したら双子のイケメンがついてきた
「あのふたりにも、同席願えませんか??」
「とりあえず2人で話しましょう。口裏合わせや行き違いがあると困ります」
まるで犯人にしようとしているようだ。
「…記憶違いもあるかも知れませんけど…」
「さて、その話はさておいて」
「はい??」
うーんと伸びをすると、
「名前の話も出任せだよ。偶然。この前合コンに誘われてさ、茉里、覚えてるでしょう??どう思う??」
本性を表した。なんだか軽い男になったなと、呆れた。
「いい子だとは思うんだよね。それで実は、手助けしてほしいんだけど」
「……なんですか??」
無意識に距離を取ろうとしているのか、なんとなく丁寧語になってしまう自分がいた。
「ほんとのところはさ、茉里と付き合いたいんだよね。協力してもらえる??」
「そうなの!?喜ぶわ!!茉里!!彼氏ほしいって言ってたし!!」
「そう素直に喜ばれると、なんだかジェラシいな。少しは残念がってよ」
言うことがホスト並みだ。
今にもシャンパンタワーか、ウォッカが出てきそうだ。